胎児期退行は本当ですか

このページは、公認心理師・ヒプノセラピストの紫紋かつ恵が回答しています。

結論:出てくるものが実際の記憶かどうかは、証明できません。お腹のなかの記憶が残るのかという問いに、確かな答えはないからです。ただ、そこで受け取ったものが今のご自身に響くのであれば、それは意味を持ちます。当サロンは、真偽を決める立場を取りません。

胎児期退行とは

生まれる前、お腹のなかにいた時期までさかのぼる手法です。当サロンでは、受胎前の時期を扱うこともあります。

年齢退行やインナーチャイルド療法でたどっても、原因が見当たらない。物心つく前から、なぜかそう感じていた気がする。そうした場合に選ぶことがあります。

どのようなものが出てくるのか

映像として見える方は多くありません。多くの場合、感覚や気配として届きます。

  • 温かい、あるいは冷たいという感じ
  • 歓迎されている、あるいは張りつめているという気配
  • 外から届く声の調子
  • この世界に来ることを、自分がどう決めたのかという感覚

「望まれていなかった気がする」という感覚を、ずっと抱えてこられた方がいらっしゃいます。その出どころに触れることで、長く続いていた前提が動くことがあります。

本当の記憶なのですか

正直に申し上げます。分かりません。

胎児期の記憶が残るのかどうかについては、はっきりした答えが出ていません。私には証明する手立てがありませんし、証明しようとすることが仕事だとも思っておりません。

ですから「あなたはお腹のなかでこう感じていました」と断定することはいたしません。出てきたものを、そのまま一緒に受けとめるだけです。

同じ考え方については、前世療法とは何ですかもご覧ください。

親御さんの話と違っていたら

大切なことなので、はっきり申し上げておきます。

セッションで出てきたものを、ご家族に事実として問いただすことは、おすすめしておりません。

「望まれていなかった気がした」という感覚が出てきたとして、それが当時の実際を映しているとは限りません。心が、今の苦しさを説明するために形にしたものかもしれません。それを事実として親御さんにぶつければ、傷つく方が増えるだけになります。

扱うのは、ご自身の感じ方です。誰かの落ち度を確かめる作業ではありません。

どのような方に向いていますか

  • 理由が思い当たらないのに、生きづらさがある
  • 物心つく前から、そう感じていた気がする
  • ここにいてよいのかという感覚が、消えない
  • 他の手法を試したが、根に届かなかった

どの手法を選ぶかは、事前のカウンセリングでご一緒に決めていきます。詳しくはヒプノセラピーとはどのようなセラピーですかをご覧ください。

※ヒプノセラピーは医療行為ではなく、医療の代替となるものではありません。治療を目的とされる場合は、医療機関にご相談ください。