自分でできる催眠について

このページは、公認心理師・ヒプノセラピストの紫紋かつ恵が回答しています。

ご自身で音源を聞いたり、瞑想を試したりされている方からよくいただくご質問をまとめました。

催眠の音源を聞くと、いつも寝てしまいます

眠ってしまっても、まったく問題ありません。それだけ体が休息を必要としていたということです。ただ、毎回眠ってしまってワークが進まないようでしたら、聞く時間と姿勢を変えてみてください。

眠ってしまう方の多くは、夜、横になって聞いていらっしゃいます。その状態では、体が眠りのほうへ向かうのが自然です。

試していただきたいのは次の3つです。

  • 時間を変える 夜ではなく、午前中や昼下がりに聞いてみる
  • 姿勢を変える 横にならず、椅子に座って聞く
  • 短く区切る 全部通さず、途中まで聞いて一度止める

それでも眠ってしまう場合は、しばらく「眠るために聞く」と割り切っていただくのも一案です。休息が足りてくると、起きていられるようになることがあります。

瞑想をすると雑念が湧いてきます

雑念が湧くのは失敗ではありません。むしろ、湧いていることに気づけているのなら、それ自体がうまくいっている証拠です。消そうとせず、流れていくのを眺めてください。

「無になる」ことを目指されている方が多いのですが、人の頭は放っておけば考え続けるようにできています。無にしようとすると、その努力自体が新しい緊張を生みます。

おすすめしているのは、次のような向き合い方です。

  • 浮かんだことに「考えた」とだけ名前をつけて、また呼吸に戻る
  • 雑念を川に流れる葉のように眺めて、追いかけない
  • 何度戻ってもよいと決めておく。戻る回数は問題ではありません

繰り返し湧いてくる内容があるなら、そこに今のテーマが表れていることもあります。書きとめておくと、あとで役に立ちます。

自己暗示の方法を知りたいです

言葉の作り方に、いくつかコツがあります。肯定形で、現在形で、短く。そして、眠りに落ちる直前のぼんやりした時間に唱えるのが最も届きやすい時間帯です。

言葉を作るときの3つの決まりごとです。

  1. 否定形を使わない 「緊張しない」ではなく「落ち着いていられる」。心は否定の形をうまく扱えず、「緊張」のほうが残ってしまいます
  2. 現在形にする 「なりたい」ではなく「なっている」。未来形は「まだそうではない」という前提を強めてしまいます
  3. 短くする 覚えていられない長さでは繰り返せません

唱えるのは、朝目覚めた直後と、夜眠りに落ちる直前がおすすめです。意識と無意識の境目がゆるんでいる時間帯だからです。

ただし、自己暗示にも限りがあります。奥に強い抵抗がある場合、いくら唱えても届きません。「そんなはずがない」という声が内側から返ってくるようなら、そこを扱う必要があります。

試験や本番に向けての暗示については、どのような悩みを相談できますかもご覧ください。

セルフで前世療法はできますか

何かは浮かびますが、セッションと同じことは起きにくいと考えています。おひとりでは、深いところまで行っても戻してくれる相手がいないためです。試されるのは構いませんが、無理に深追いはなさらないでください。

セッションで働いているのは、誘導の言葉だけではありません。

  • その方の様子を見ながら、進む速さを変えている
  • 言葉が止まったときに、次の問いを差し出している
  • つらくなったら、こちらから止めている
  • 終わったあと、何が起きたのかを一緒に言葉にしている

おひとりのときは、これらがすべて欠けます。特に、苦しい場面が出てきたときに、そこから戻る力を自分だけで働かせるのは難しいものです。

ですので、セルフで試される場合は、穏やかなワークにとどめていただくことをおすすめします。拙著『最新版 生きづらさを解消するイメージセラピー』には、ご自身で取り組める形のワークを収めています。

深く扱いたいテーマがある場合は、前世療法とは何ですかをご覧のうえ、セッションをご検討ください。

※ヒプノセラピーは医療行為ではなく、医療の代替となるものではありません。治療を目的とされる場合は、医療機関にご相談ください。